あなたのトレーニングが変わる!ジムでのフォームチェックの極意と効果を最大化する秘訣 | HARE GYM(ハレジム)

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2025.01.12

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あなたのトレーニングが変わる!ジムでのフォームチェックの極意と効果を最大化する秘訣

この記事を書いた人

医療国家資格者兼パーソナルトレーナー

片山 哲

保有資格

  • 柔道整復師

ボディメイクには正しい知識が欠かせません。そのため国家医療資格を取得し、自らもトレーニングを継続。ボディコンテストで2度入賞するなど実績を築きました。体が変われば人生が変わります。それを少しでも多くの方に実感していただくことが私のモットーです。

「トレーニングの効果が伸び悩んでいる」「思うように筋肉がつかない」「もしかして、フォームが間違っているのでは?」と感じたことはありませんか?ジムでのトレーニングにおいて、正しいフォームで動作を行うことは、効果を最大化し、怪我のリスクを最小限に抑えるために最も重要な要素です。自己流のトレーニングでは気づきにくいフォームの癖や改善点を見つける「フォームチェック」は、あなたのトレーニングを劇的に変える鍵となります。

この記事では、なぜフォームチェックが必要なのか、その重要性から、ご自身でできるチェック方法、プロのトレーナーと行うメリット、さらにはスクワットやベンチプレス、デッドリフトといった主要種目ごとの具体的なチェックポイントまで、網羅的に解説します。この記事を読み終える頃には、あなたのトレーニングに対する意識が変わり、安全かつ効率的に目標達成へと近づくための具体的なステップが明確になっていることでしょう。正しいフォームこそが、トレーニング効果を最大化し、怪我なく継続するための最も重要な要素であることを、ぜひ実感してください。

1. ジム フォームチェックの重要性 正しいフォームがトレーニングを変える理由

トレーニングにおいて、重量や回数を追い求めることは重要ですが、それ以上にフォームの正確性がトレーニングの質を大きく左右します。ジムでのフォームチェックは、単に見た目を整えるだけでなく、トレーニング効果を最大化し、長期的に健康な身体でトレーニングを継続するために不可欠な要素です。正しいフォームを身につけることで、あなたのトレーニングは新たなレベルへと進化するでしょう。

1.1 なぜフォームチェックが必要なのか 怪我のリスクと効果の向上

トレーニングフォームが不正確なままだと、様々な問題が発生する可能性があります。まず、怪我のリスクが大幅に高まります。誤った体の使い方や不自然な関節の動きは、特定の部位に過度な負担をかけ、捻挫や炎症、さらには慢性的な痛みの原因となることがあります。特に高重量を扱う種目では、一瞬の油断が大きな怪我につながる危険性も否定できません。

一方で、フォームチェックを通じて正しいフォームを習得することは、トレーニング効果の向上に直結します。正しいフォームは、ターゲットとする筋肉群に効率的に負荷を集中させ、無駄な動きや代償動作を排除します。これにより、トレーニングの質が高まり、期待通りの筋肉への刺激と成長を促すことが可能になります。結果として、トレーニングの停滞期を打破し、より高い目標へと進むための土台を築くことができるのです。

1.2 フォームがもたらす効果 筋肉への刺激と成長の最大化

正しいフォームでトレーニングを行うことは、筋肉への刺激を最大化し、その結果として筋肉の成長を加速させます。筋肉は、適切な負荷と刺激が与えられることで成長します。不正確なフォームでは、狙った筋肉に十分な刺激が届かず、代わりに他の筋肉が代償して動いてしまうため、効率的なトレーニングとは言えません。

正しいフォームは、筋肉の収縮と伸展を最大限に引き出し、筋肉の繊維全体に均等に負荷を分散させます。これにより、筋肉が効果的に損傷し、その後の超回復プロセスを通じて、より強く、より大きな筋肉へと成長していくのです。また、左右のバランスが整った美しい筋肉の発達にもつながり、機能的な身体作りにも貢献します。

以下の表は、フォームの状態がトレーニングにもたらす影響をまとめたものです。

フォームの状態筋肉への刺激トレーニング効果怪我のリスク
正しいフォームターゲット部位に集中し、最大化効率的な成長、筋力向上、機能改善低い
間違ったフォーム刺激が分散、代償動作が発生非効率、成長停滞、左右差の発生高い

このように、フォームの正確性は、トレーニングの成果を左右するだけでなく、長期的なトレーニング継続の鍵となります。自身のフォームを定期的に確認し、改善していくことが、理想の身体を手に入れるための最短ルートと言えるでしょう。

2. 自分でできるジム フォームチェックの方法とコツ

ジムでのトレーニング効果を最大限に引き出し、怪我のリスクを減らすためには、正しいフォームの習得が不可欠です。パーソナルトレーナーの指導を受けるのが最も確実な方法ですが、日々のトレーニングの中で自分でフォームをチェックし、改善していくスキルも非常に重要になります。ここでは、一人でできる効果的なフォームチェックの方法と、そのコツについて詳しく解説します。

2.1 鏡を使ったセルフチェック 視覚で捉えるフォームの歪み

多くのジムに設置されている鏡は、手軽にフォームを確認できる強力なツールです。鏡を活用することで、自分の動作をリアルタイムで視覚的に捉え、フォームの歪みや左右差に気づくことができます。

セルフチェックを行う際は、以下の点に注意しながら、様々な角度から自分のフォームを観察してみましょう。

チェックする角度確認すべきポイント
正面から体の軸がまっすぐ保たれているか 肩や骨盤の高さに左右差がないか 膝がつま先と同じ方向を向いているか バーベルやダンベルが体の中心を通っているか
側面から背中が丸まっていないか、または過度に反っていないか 動作の深さが適切か(例: スクワットの股関節の深さ) 関節の角度が適切か(例: ベンチプレスの肘の角度) 動作中に体が前後にブレていないか

例えばスクワットを行う際、正面から見て膝が内側に入っていないか、側面から見て背中が丸まっていないかを意識的に確認します。ベンチプレスでは、バーが胸の真上を通っているか、肩甲骨がしっかりと寄せられているかなどを鏡で確認すると良いでしょう。しかし、鏡にばかり意識が向くと、本来の動作に集中できなくなることもあります。あくまで補助的な手段として活用し、動作の途中で時折確認する程度に留めることが大切です。

2.2 動画撮影で客観視 自分の動きを細部まで分析

鏡でのチェックはリアルタイムでの確認に優れていますが、動作の全体的な流れや細部の変化を捉えるのは難しい場合があります。そこで有効なのが、スマートフォンなどを使った動画撮影によるフォームチェックです。

動画撮影の最大のメリットは、自分の動きを客観的に、そして繰り返し確認できる点にあります。スロー再生や一時停止機能を活用することで、自分では気づきにくい細かな癖や問題点を発見できます。

撮影時のポイント分析時のポイント
アングルと距離全身が映るように、少し離れた位置から撮影します。 正面、側面、斜めなど、複数の角度から撮影することで、より多角的に分析できます。 三脚などを利用し、カメラがブレないように固定すると、安定した映像が得られます。
チェックする点動作の開始から終了までの軌道がスムーズか 特定の局面で体がブレていないか、安定しているか 各関節の動きが連動しているか 理想のフォームと比較し、どこが異なっているか 疲れてきた時にフォームが崩れていないか

例えば、デッドリフトでは、バーが足元から膝、そして股関節へとスムーズに移動しているか、背中が丸まっていないかなどをスロー再生で確認します。ベンチプレスでは、バーの上げ下げのテンポや、肘が開きすぎていないかなどを詳細に分析できます。理想のフォームの動画と比較することで、具体的な改善点が見つかりやすくなります。動画を撮る習慣をつけることで、自分のフォームの進化を記録し、モチベーション維持にも繋がります。

2.3 感覚を研ぎ澄ます 筋肉の収縮と可動域の意識

視覚的なチェックだけでなく、自分の体から得られる感覚に意識を向けることも、フォームチェックにおいて非常に重要です。これは「マインドマッスルコネクション」とも呼ばれ、狙った筋肉にしっかりと刺激が届いているか、不自然な負荷がかかっていないかを感じ取る能力を養うことです。

トレーニング中は、以下の感覚に集中してみましょう。

  • ターゲットとなる筋肉がしっかりと収縮し、伸展しているかを感じます。例えば、アームカールであれば上腕二頭筋が縮み、伸びている感覚です。
  • 動作中に不自然な痛みや違和感がないかを確認します。特に、関節に鋭い痛みやクリック音がある場合は、フォームに問題がある可能性が高いです。
  • 負荷が狙った筋肉にかかっているか、他の筋肉で代償していないかを感じ取ります。例えば、スクワットで膝ばかりが疲れるのではなく、大腿四頭筋や臀筋に刺激が来ているか、などです。
  • 動作の可動域が適切か、無理なく最大可動域まで動かせているかを意識します。

この感覚を研ぎ澄ますためには、まず軽い重量から始め、ゆっくりとした動作で筋肉の動きを感じ取る練習が効果的です。視覚的な情報に頼りすぎず、目を閉じて動作を行ってみるのも良い練習になります。体が発するサインに耳を傾けることで、怪我の予防にも繋がり、より質の高いトレーニングが可能になります。

3. トレーナーと行うジム フォームチェック プロの視点で改善を加速

3.1 パーソナルトレーナーの活用 正確な指導とフィードバック

自分でフォームチェックを行うことには限界があり、特にトレーニング経験が浅い方や特定の種目で伸び悩んでいる方にとって、プロの視点は不可欠です。パーソナルトレーナーは、あなたの身体の特性や目標に合わせて、最も効果的で安全なフォームを指導してくれます。

彼らは単に「正しい形」を教えるだけでなく、あなたの骨格、柔軟性、筋力バランスを考慮し、最適なフォームへと導く専門家です。例えば、スクワットで膝が内側に入る癖がある場合、その原因が股関節の柔軟性不足なのか、お尻の筋力不足なのかを詳細に見極め、適切なアプローチを提案してくれます。

パーソナルトレーナーの主な役割得られるメリット
客観的な動作分析自分では気づけない細かなフォームの癖やエラーを発見し、明確に指摘してくれます。
専門的な知識に基づく指導解剖学や運動生理学に基づき、なぜそのフォームが良いのか、なぜ悪いのかを理論的に説明し、深い理解を促します。
リアルタイムでの修正実際に動作している最中に、その場でフォームを微調整し、正しい動きの感覚を効率的に掴むことができます。
個別の身体特性への対応一人ひとりの骨格や柔軟性、過去の怪我などを考慮し、カスタマイズされたフォーム指導を行います。
トレーニングプログラム全体の最適化フォーム改善だけでなく、目標達成に向けた総合的なトレーニング計画を立て、効果を最大化します。

パーソナルトレーナーとのセッションを通じて、安全性を確保しながら、効率的にトレーニング効果を高めることができるでしょう。疑問点があればその場で質問できるため、納得しながらフォームを習得していくことが可能です。長期的な視点で見ても、正しいフォームを身につけることは、トレーニングの継続と成果に大きく貢献します。

3.2 ジムスタッフへの相談 気軽に聞けるアドバイス

パーソナルトレーナーを雇うのはハードルが高いと感じる場合でも、多くのジムには常駐のスタッフがいます。彼らはマシンの使い方や基本的なトレーニングフォームについて、気軽にアドバイスをくれる存在です。

例えば、新しいマシンを使う際に「これで合っていますか?」と尋ねたり、基本的なスクワットやベンチプレスで「もう少し胸を張った方が良いですか?」といった簡単な質問であれば、快く対応してくれることが多いでしょう。これにより、大きなフォームの崩れや怪我のリスクを未然に防ぐことができます。

ジムスタッフに相談できること得られるメリット
マシンの基本的な操作方法正しい使い方を学ぶことで、器具による怪我のリスクを軽減し、効果的に利用できます。
主要種目の基本的なフォーム目立つフォームの崩れを指摘してもらい、修正のきっかけを掴めます。
トレーニング中のちょっとした疑問「この動作で合っているか」「もう少し負荷を上げて良いか」など、その場で疑問を解消できます。

ただし、ジムスタッフはパーソナルトレーナーのような個別かつ継続的な指導や、詳細な身体分析を行うことを主な業務としているわけではありません。そのため、より深いフォーム改善や、個人の身体特性に合わせた綿密な指導を求める場合は、やはりパーソナルトレーナーの活用を検討することをおすすめします。

まずは気軽に声をかけ、基本的な安全とフォームの確認から始めてみてはいかがでしょうか。そこからさらにトレーニングを深めたいと感じた時に、専門家への依頼を考えてみるのも良い方法です。

4. 主要種目別 ジム フォームチェックのポイント

ここでは、トレーニングジムで多くの人が取り組む主要な種目について、正しいフォームをチェックするための具体的なポイントを解説します。これらのポイントを意識することで、より効果的に筋肉を刺激し、怪我のリスクを低減することができます。

4.1 スクワットの正しいフォーム 深さと膝の向き

スクワットは「キング・オブ・エクササイズ」とも呼ばれる全身運動です。特に下半身の強化に効果的ですが、フォームが崩れると膝や腰に負担がかかりやすくなります。以下のポイントに注目して、フォームを確認しましょう。

スクワットのフォームチェックでは、特に股関節の柔軟性と安定性、そして膝とつま先の向きの一致が重要になります。

チェック項目正しいフォームのポイントよくある間違いと注意点
足幅とつま先肩幅よりやや広めに足を広げ、つま先は軽く外側(15~30度程度)に向けます。足幅が狭すぎるとバランスを崩しやすく、広すぎると股関節に負担がかかることがあります。
しゃがむ深さ太ももが床と平行になるか、それよりも深くしゃがむことを目指します。お尻を後ろに引くように、股関節から深く曲げ始める意識が大切です。深さが足りないと、お尻やハムストリングスへの刺激が不十分になります。逆に深すぎると、腰が丸まる「バットウィンク」が起こりやすくなるため注意が必要です。
膝の向きしゃがむ際、膝はつま先と同じ方向に向けます。膝が内側に入る「ニーイン」や外側に開く「ニーアウト」は避けてください。ニーインは膝関節に大きな負担をかけ、怪我の原因となります。股関節の柔軟性や筋力不足が原因の場合があります。
背中と体幹胸を張り、背中を自然なアーチに保ちます。腹圧をかけ、体幹をしっかりと固定する意識を持ちましょう。背中が丸まったり、腰が反りすぎたりすると、腰への負担が大きくなります。
重心足裏全体で地面を捉え、重心は足の真ん中からかかと寄りに置く意識を持ちます。つま先に重心がかかりすぎると、前傾姿勢が強くなり、膝への負担が増加します。

4.2 ベンチプレスの正しいフォーム 肩甲骨とブリッジ

ベンチプレスは大胸筋を中心に、肩や上腕三頭筋を鍛える代表的な種目です。高重量を扱うことが多いため、正しいフォームの習得は怪我の予防と効果の最大化に直結します。特に肩甲骨の安定適切なブリッジの形成が重要です。

チェック項目正しいフォームのポイントよくある間違いと注意点
セットアップベンチに仰向けになり、バーが目線の上に来るように位置を調整します。足はしっかりと床につけ、踏ん張れるようにします。足が宙に浮いていたり、不安定な状態だと、全身の連動性が失われやすくなります。
肩甲骨とブリッジ肩甲骨をしっかりと寄せ、ベンチに押し付けるように固定します。この時、腰を軽く反らせて背中に隙間を作る「ブリッジ」を形成します。肩甲骨が固定されていないと、肩関節への負担が増え、大胸筋への刺激が逃げやすくなります。ブリッジが過剰すぎると腰を痛める可能性があります。
握り方肩幅よりやや広めにバーを握り、手首はまっすぐに保ちます。バーは手のひらの付け根に近い部分でしっかりと握り、親指で巻きつける「サムアラウンドグリップ」を推奨します。手首が反ったり、バーを指先で握ったりすると、手首を痛める原因になります。
バーを下ろす位置バーをゆっくりと胸の真ん中あたり、乳頭の少し下あたりまで下ろします。肘は体に対して約45度に開き、無理に広げすぎないようにします。バーを下ろす位置が高すぎると肩関節に負担がかかり、低すぎると大胸筋への刺激が弱まります。
押し上げ方バーを押し上げる際は、大胸筋の収縮を意識し、バーを斜め上に押し上げるようにします。肩甲骨は寄せたままで、肩が浮き上がらないように注意します。肩甲骨が離れてしまうと、肩関節への負担が増し、大胸筋への刺激が減少します。

4.3 デッドリフトの正しいフォーム 背中の丸まりと股関節の動き

デッドリフトは、全身の筋力を高めるのに非常に効果的な種目であり、「筋力トレーニングの王様」とも称されます。しかし、フォームを誤ると腰を痛めるリスクが高いため、特に背中をまっすぐに保つこと股関節を主体とした動き(ヒンジ動作)が重要です。

チェック項目正しいフォームのポイントよくある間違いと注意点
スタートポジションバーを足の中央に置き、足幅は腰幅程度に開きます。バーと脛が触れるか触れないかの距離に立ちます。バーが体から離れすぎると、背中が丸まりやすくなり、腰への負担が増大します。
背中の姿勢胸を張り、肩甲骨を軽く寄せ、背中を自然なアーチに保ちます。腹圧をかけ、体幹をしっかりと固定します。背中が丸まると、脊柱に大きな負担がかかり、深刻な怪我につながる可能性があります。
股関節の動き膝を軽く曲げ、お尻を後ろに突き出すようにして股関節から体を倒します。これがデッドリフトの核心である「ヒンジ動作」です。膝を深く曲げすぎるとスクワットのような動きになり、デッドリフト本来の背中やハムストリングスへの刺激が減少します。
バーの握り方肩幅よりやや広めにバーを握ります。手のひらを下に向けるオーバーハンドグリップや、片方を逆手にするオルタネイトグリップが一般的です。握力が不足すると、途中でバーを落としてしまう可能性があります。
引き上げ動作足裏全体で地面を強く押し込み、股関節を前方に突き出すようにしてバーを引き上げます。バーは常に体に近い位置を保ち、脛や太ももを滑らせるように動かします。腕の力だけで引き上げようとすると、背中が丸まりやすくなります。全身の連動を意識することが大切です。
下ろす動作引き上げ動作の逆で、まず股関節を後ろに引き、バーをゆっくりとコントロールしながら下ろします。背中のアーチは保ったままです。重力に任せてバーを落とすと、フォームが崩れるだけでなく、怪我のリスクも高まります。

5. ジム フォームチェック後の改善ステップ

フォームチェックで問題点が見つかった場合、それを放置してはトレーニングの効果が半減し、怪我のリスクも高まります。ここでは、発見された修正点を確実に改善し、より安全で効果的なトレーニングへと繋げるための具体的なステップをご紹介します。

5.1 修正点の特定と優先順位付け

フォームチェックによって、複数の修正点が見つかることは少なくありません。しかし、一度にすべてを改善しようとすると、かえって混乱を招き、挫折の原因にもなりかねません。まずは、最も重要度の高い修正点から取り組むことが成功の鍵となります。

5.1.1 具体的な修正点の見つけ方

鏡や動画で確認した自身のフォーム、あるいはトレーナーからのフィードバックを元に、具体的にどの動作、どのタイミングでフォームが崩れているのかを明確にしましょう。例えば、「スクワットのボトムで背中が丸まる」「ベンチプレスで肘が開きすぎる」「デッドリフトで引き始めに腰が浮く」など、具体的に言語化することが重要です。

5.1.2 優先順位の考え方

修正点の優先順位を決める際には、以下の点を考慮すると良いでしょう。

  • 安全性: 怪我に直結する可能性のあるフォームの崩れは、最優先で改善すべきです。例えば、デッドリフトでの過度な背中の丸まりや、ベンチプレスでの肩への負担が大きいフォームなどがこれに該当します。
  • 効果への影響: トレーニング効果を著しく低下させているフォームの崩れも優先度が高いです。ターゲットとなる筋肉に刺激が入りにくい、あるいは他の筋肉で代償している状態などが挙げられます。
  • 修正のしやすさ: 比較的簡単に修正できる点から取り組むことで、成功体験を積み、モチベーションを維持しやすくなります。

これらの要素を総合的に判断し、まずは一つ、あるいは二つ程度の修正点に絞って改善計画を立ててみてください。

5.2 改善のためのドリルと補助種目

修正点を特定したら、次はその改善に特化したドリルや補助種目を取り入れることが効果的です。単に「意識する」だけではなかなか改善しないフォームも、適切なアプローチによって確実に変化させることができます。

5.2.1 フォーム改善のためのドリル

ドリルとは、特定の動作や動きに焦点を当て、反復練習することで正しいフォームを習得するための練習です。メインの種目を軽い重量で行うこともドリルの一種ですが、より効果的な専用のドリルも存在します。

修正したいフォームの問題点おすすめのドリル目的
スクワットで膝が内側に入る(ニーイン)チューブスクワット股関節外転筋の意識付けと強化、膝の正しい向きの習得
デッドリフトで背中が丸まるルーマニアンデッドリフト(軽い重量で)ハムストリングスと臀筋の連動、背中のニュートラルポジション維持の練習
ベンチプレスで肩がすくむ、肩甲骨が安定しないフロアプレス、プランク肩甲骨の安定化、体幹の強化と連動性の向上
スクワットで深くしゃがめないボックススクワット(低いボックスから)股関節の可動域改善、適切な深さでの姿勢維持の練習

5.2.2 弱点克服のための補助種目

フォームの崩れは、特定の筋肉の弱さや可動域の制限が原因であることも多いです。このような場合は、弱点を補強する補助種目を取り入れることで、根本的な改善を目指します。

強化したい部位・機能おすすめの補助種目期待される効果
股関節の可動域と安定性ヒップスラスト、グッドモーニング、コサックスクワットスクワットやデッドリフトの深さ、パワー向上、股関節の柔軟性改善
体幹の安定性プランク、サイドプランク、バードドッグ、デッドバグ全身の安定性向上、怪我の予防、パワー伝達効率の改善
肩甲骨の安定性・背中の厚みフェイスプル、ケーブルロウ、プルオーバーベンチプレスでの安定性向上、肩の保護、背中の筋肉の発達
ハムストリングス・臀筋の強化レッグカール、バックエクステンション、ブルガリアンスクワットデッドリフトやスクワットのパフォーマンス向上、後方重心の安定

これらのドリルや補助種目を、メインのトレーニング前やトレーニング終盤に取り入れることで、効率的にフォーム改善を進めることができます。

5.3 継続的なフォーム意識と記録の重要性

一度フォームを修正しても、意識しなければ元の悪い癖に戻ってしまうことがあります。継続的な意識と記録は、フォーム改善を定着させ、トレーニングの質を高めるために不可欠です。

5.3.1 トレーニング日誌の活用

トレーニング日誌には、重量や回数だけでなく、その日のフォームの感覚や、意識した点、見つかった課題などを具体的に記録しましょう。「スクワットで股関節から動き始める意識ができた」「ベンチプレスで肩甲骨を寄せる感覚が掴めた」など、小さな気づきも記録することで、自身の進歩を客観的に把握できます。また、動画を撮影した場合は、その日の日付と合わせて記録しておくのも良い方法です。

5.3.2 定期的なフォームチェックの習慣化

フォーム改善は一度で終わるものではありません。重量が上がったり、新しい種目に挑戦したりするたびに、フォームは変化する可能性があります。そのため、定期的に鏡で確認したり、動画を撮影したりする習慣をつけましょう。例えば、月に一度は主要種目のフォームを動画で撮影し、以前のフォームと比較することで、改善度合いや新たな課題を発見できます。

常に自身のフォームに意識を向け、改善と実践を繰り返すことで、トレーニングの安全性と効果を最大限に高め、理想の体づくりへと着実に近づいていくことができるでしょう。

6. まとめ

ジムでのトレーニングにおいて、フォームチェックは単なる「確認作業」ではなく、あなたのフィットネス目標達成を左右する重要な要素です。

誤ったフォームは、せっかくの努力を無駄にするだけでなく、深刻な怪我のリスクを高めてしまいます。一方で、正しいフォームを習得することは、狙った筋肉へ的確に刺激を与え、トレーニング効果を飛躍的に向上させる鍵となります。

本記事では、鏡や動画を使ったセルフチェックの方法から、パーソナルトレーナーやジムスタッフといったプロの視点を取り入れる重要性、さらには主要種目ごとの具体的なチェックポイントまで、多角的にフォーム改善のアプローチをご紹介しました。

フォームの改善は一朝一夕にはいきませんが、修正点を特定し、継続的に意識し、必要に応じて補助種目を取り入れることで、着実に理想のフォームへと近づけます。そして、その積み重ねこそが、あなたのトレーニングを次のレベルへと引き上げ、より安全で効果的なボディメイクを実現するのです。

今日からあなたのトレーニングにフォームチェックを取り入れ、その変化を実感してください。

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